【報告】持続可能な社会の形成に向けた「場の教育」シンポジウム (1/23-24):主催ECOPLUS

持続可能な社会の形成に向けた「場の教育」シンポジウム・・・「知っている」から「行動」へ 実施報告

 

日時:2016年1月23日(土)、24日(日)

場所:早稲田大学大隈講堂(23日)、国際会議場(24日)

 

参加者数

 98名(23日参加人数 86名、24日参加人数60名、のべ166人)

 

海外ゲスト

サイモン・ビームズさん(英国エジンバラ大学、野外環境教育)

アンバ・ジャミールさん(インド、環境弁護士、地域開発、社会教育)

ルース・オン・ウェイ・リンさん(シンガポール、ラッフルズ学園、学校体験教育)

 

国内ゲスト

桑子敏雄さん(東京工業大学、哲学・地域・対話=基調講演)

大森享(すすむ)さん(北海道教育大学=全体討論、学校教育分科会)

 

後援:日本環境教育学会、日本野外教育学会、持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)、日本エコツーリズムセンター、日本環境教育フォーラム

助成:独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金

共催:早稲田大学留学センター

主催:特定非営利活動法人ECOPLUS

 

内容

 2016年1月23-24日に、早稲田大学で「持続可能な社会の形成に向けた『場の教育』シンポジウム・・・『知っている』から『行動』へ」が開かれました。

 海外から3人、国内から2人の特別ゲストを招き、基調講演から分科会、全体会、ランチタイムミーティングなど2日間の濃密な時間を、北海道から中国地方、それに八丈島からも、環境教育や学校教育に関係する100人近い方と過ごしました。

 

 初日の23日は、海外ゲストの基調講演から始まりました。
 エジンバラ大学のサイモン・ビームズさんは、「場の教育」(Place-Based Education, PBE)が世界的にどのような状態にあるのかを、俯瞰的に説明してくれました。

 インドのアンバ・ジャミールさんは、インド北東部の少数民族ナガ族のいまについて報告しました。

 日本の桑子敏雄さんは、自らが取り組んできた島根県の出雲神社前の道路整備計画を題材に、地域の対話について話しました。
 シンガポールのルース・ウォン・ウェイ・リンさんは、自らが所属するラッフルズ学園での体験学習の様子も紹介してくれました。

 この基調講演を受けて、23日の午後後半は、4つの分科会でさらに議論を深めました。

 2日目の24日は、最後に委員の安藤聡彦さんが、23日の全体を踏まえて、論点を整理して提示しました。

 これを受けて、海外ゲスト3人と横山隆一委員がパネリストとなり、安藤委員がモデレータとなってパネル討論が展開されました。

 

 参加者のアンケートには、以下のようなコメントがありました。

「アンバさんの話からは、地域社会が学びの場であることがわかりました。 ルースさんの話からは、学校が地域や歴史や自然を学びの場としていることに感銘を受けました」

「安藤先生のまとめは素晴らしかったです。キーワードは、今後のPBEを思考する上で生きてくると思われました」「

「アンバさんの『野に立っているだけで学びがあると思う』という内容が印象的でした」

「サイモンさんの、コンビニが“sustainability nightmare”と言う言葉に衝撃を受けました」

「地域全体が学びの場となり、家族から学び、自然から学び、近所の人から学ぶこと。それが実際に最も『生きる』ことに近い学びなのだと思いました」

 

 シンポジウムの様子は、報告書にまとめ公表します。

16012324国際シンポジウム実施報告_ショートバージョン

]]>